著者:株式会社A.S.T

「グリルガードを付けたら車検に通らないかもしれない」そんな不安を抱えていませんか。
愛車をカスタムしようと考えた時、グリルやバンパーなどの部品選びや取付位置、構造、固定方法などは、ただ好みだけで決められるものではありません。実際、保安基準を満たさない装着や指定部品の誤解が原因で、車両が検査ラインでストップしてしまうケースも少なくありません。グリルやガード類は車検との関係性が深く、装着ひとつで判断が分かれる微妙な部分でもあります。
特に注意したいのは、取付方法や装着部位の影響が想像以上に車両の全長や寸法に関係し、整備時の基準値を逸脱するリスクがある点です。メーカーや年式によっても基準の解釈が変わる場合があり、同じパーツでもある車種ではOK、別の車種ではNGとされることも。
もしも、知らずに保安基準に反した構造のまま装着してしまったらどうなるのか。整備やアフターに影響する可能性を知っているだけでも、無駄な費用や手間を防ぐ判断材料になります。
装着を検討している方にとって、単なるパーツ選びでは済まされないこのテーマ。ガード類の装置や取り付け方法ごとの違いを知ることで、安心してカスタムを進められる準備が整います。装着後に損をしたと感じる前に、読み進めてみてください。
安心・納得の車検とカーサポート – 株式会社A.S.T
株式会社A.S.Tは、お客様のカーライフを総合的にサポートする自動車専門店です。新車・中古車の販売から修理、メンテナンス、保険のご相談まで幅広く対応しております。特に車検では、安全・安心を第一に、納得の価格と確かな技術でご提供いたします。軽自動車から大型車両まで幅広く対応し、無料見積もりも承っております。お客様に快適なカーライフをお届けするため、迅速かつ丁寧なサービスを心掛けています。
グリルガードと車検の関係を知っておきたい方へ
なぜグリルガードが検査で確認されるのか
グリルガードは、車両の前面に取り付けられる補強部品の一つです。主に走行中の障害物からラジエーターや前方構造を保護する目的で使われていますが、車検ではその形状や固定方法、影響範囲が重要視されます。突出の有無や全長の変更が問題視されることが多く、検査員が重点的にチェックする対象となります。
まず考えたいのは、グリルガードが装着されたことによって、元の車両の構造や寸法がどう変化したかです。道路運送車両法に基づく検査では、全長や幅、高さが保安基準を逸脱する改造と見なされると不適合となる可能性があります。構造変更が必要な長さを超えて突出している場合、そのままでは車検を通過できません。こうした背景から、検査員は「見た目のカスタム性」だけでなく、「実際の影響範囲」まで細かく判断しているのです。
グリルガードがしっかりと固定されていない、あるいは溶接されているなど、取り付け方法によっても指摘される場合があります。走行中に緩みや脱落の恐れがある場合、安全性の面から不適合とされることがあり、特にリベットやボルトの規格、固定部位の構造が確認されます。
灯火類やナンバープレートとの位置関係もチェックされます。フォグランプやヘッドライト、ウインカーの照射範囲がガードによって遮られていたり、ナンバーが視認できない状態になっていれば、それだけで車検は通過しません。見落としがちですが、これらの条件も車検時には厳しく評価されます。
検査において、装着しているパーツが「指定部品」として扱われるかどうかも判断基準の一つです。指定部品であれば一定の条件を満たすことで構造変更は不要となりますが、そうでない場合は寸法や固定方法などについてより厳格に評価されます。グリルガードがどのカテゴリに分類されるかを把握することも、検査対策には重要です。
以下に、検査時に影響を与える主な確認要素を整理しました。
確認項目
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内容のポイント
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寸法変化
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全長・全幅・全高が純正状態と比較して変化していないか
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固定方式
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ボルト留めが原則。溶接や強度不足は不適と判断される場合がある
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突出物の安全性
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歩行者との衝突を想定し、安全性の観点から鋭利な設計は不可
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灯火類・ナンバー
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光の照射・番号の視認性が確保されているか
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指定部品か否か
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指定部品に該当するか否かで構造変更の要否や適合判断が変わる
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一般的な検査ではこれらの項目に加え、検査員の経験や判断基準により若干のばらつきが見られることもあるため、自己判断だけでは不安が残る場面もあります。そのため、パーツの購入前や装着前に、販売元や整備業者に確認することが重要です。とくに車検が近い時期での取り付けは慎重な対応が求められます。
ナンバープレートの取り付け角度や、光軸の影響も含めた評価が求められることがあり、保安基準のすべてに適合させるには専門的な知識と配慮が必要です。自分の車に適したグリルガードを選ぶ際には、外観の好みだけでなく、こうした検査基準を踏まえた判断が欠かせません。
保安基準に含まれる突出物の規定とは何か
車検における保安基準のなかでも、とくにグリルガードが関係するのが「突出物の規定」です。これは車両の安全性、特に歩行者への影響を最小限に抑える目的で定められたものです。この規定では、車体前面からの突出量、取り付け位置、固定方法、さらに形状や材質に至るまで、詳細な判断がなされます。
突出物とは、車体の本来の形状から外に突き出た構造物を指します。グリルガードがバンパーよりも前に出ていたり、角が鋭利である場合、それは突出物と見なされる可能性があり、保安基準違反となる恐れがあります。国土交通省の資料では、こうした突出があっても一定の基準を満たせば認められるケースもありますが、その判断には専門的な視点が求められます。
歩行者との衝突を想定した基準として、「衝撃吸収構造」や「先端部の丸み」が必要とされることもあります。特に最近の車両は、歩行者保護の観点からフロント部分に柔らかさや曲面を持たせる設計が主流です。グリルガードがそのコンセプトと著しく異なる形状であると、安全性の面から否定される可能性があります。
以下にて、安全基準に関連する主な要素を整理します。
項目
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内容の概要
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突出量の許容範囲
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全長の変化が基準値以内である必要あり。数値は車種により異なる
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形状
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角のない構造。鋭利・突起物は不可
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素材
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衝撃吸収性に劣る金属パーツのみの場合、安全性で問題視される場合あり
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歩行者保護基準
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接触時のダメージを軽減できる構造が望ましい
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車種との適合性
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装着する車種の車検証記載寸法と一致することが基本要件
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グリルガードが安全であるためには、車体にしっかりと固定されているだけでなく、歩行者の安全や車体寸法の基準を満たしている必要があります。軽トラックや商用車、SUVなどでは、見た目の迫力を重視して大きめのガードを装着する傾向がありますが、それによって規定の寸法を超えてしまう場合は注意が必要です。
指定部品として扱われるかどうかで、保安基準に対する適合性の判断も変わります。指定部品であれば構造変更不要として扱われやすいものの、明確な基準に基づかないものは非指定扱いとなり、より厳しい目でチェックされることになります。ガードの取付位置や材質、固定部位など、詳細な情報を購入前に確認することが望ましいです。
安全性と外装のデザイン性の両立は、車両カスタムの醍醐味でもありますが、それ以上に大切なのは道路を走る車としての基本的な保安性です。保安基準をきちんと理解したうえで、必要な確認を行うことで、車検対応のグリルガードとして安心して使うことができます。自身の車種に合った対応を考える際には、信頼できる販売者や整備業者との連携が重要になります。
使用する車種ごとの注意点と対応の方向
軽トラやハイゼットなど小型車で気をつける点
軽トラやハイゼットといった小型車にグリルガードやバンパーガードを取り付ける際には、車検に通すための明確な基準が存在します。これらの車種はもともとの全長や全幅が比較的小さく設計されているため、追加パーツによって寸法変更が発生しやすくなります。その結果、車検時に寸法超過や突出物の基準違反として指摘されることがあります。
小型車に関する寸法の基準としては、主に車両の全長、全幅、全高が登録時と比較して一定の許容範囲内であることが求められます。外装パーツの追加によって全長が登録情報よりも明らかに長くなってしまった場合、構造変更申請が必要になる可能性があります。これは軽自動車のような寸法が厳格に管理されている車両において、特に注意が必要です。
グリルガードの形状によっては歩行者保護の観点から問題視されることもあります。角張った鋼材が車体前方に突き出る構造の場合、安全基準に抵触すると判断されることがあります。検査官による判断にも幅があるため、取り付ける前には構造や材質を含めて確認するのが賢明です。
検査時にチェックされやすいポイントとして、固定方法も重要です。小型車では軽量化のためにバンパーやシャーシが簡素な作りになっていることも多く、取り付け部の強度不足やぐらつきがあると、保安基準を満たさないと判断される場合があります。純正部品と社外品の組み合わせによっては装着状態の安定性にも注意を払わなければなりません。
下記に、小型車でのグリルガード使用時に配慮すべき項目をまとめます。
項目
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内容
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寸法変化の影響
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全長や幅の増加により構造変更が必要になる場合がある
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突出物規定
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突き出し量や形状が保安基準に合致しているか確認
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材質と形状
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歩行者保護の観点から安全な形状と素材の使用が求められる
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固定方法
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ボルト止めや溶接部の強度と安定性が検査時の確認ポイント
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車種との適合性
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軽トラやハイゼットの特性に合わせたパーツ選びが必要
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軽トラなどをアウトドアや農作業用として使う場合、実用性を重視してグリルガードを装着することが多く見られます。しかし、実用性と車検対応の両立は簡単ではなく、特に寸法オーバーや突出物扱いにならないよう、製品選定段階から十分な下調べが不可欠です。
小型車では余裕のない設計から、ほんの数センチの突起でも大きな違反とみなされるリスクがあります。そのため、取り付け前には必ず取付予定の部品の寸法を確認し、必要に応じて専門業者に相談する姿勢が望まれます。
ジムニーや大型SUVに見られる対応の違い
ジムニーやランドクルーザー、パジェロのような大型の四輪駆動車やSUVは、小型車とは異なり、装着パーツによる寸法変化の影響をある程度吸収できる設計になっていることが多いです。そのため、グリルガードやバンパーガードの装着が車検に与える影響は、同じ装備であっても車種によって大きく異なります。
SUVやクロカン車に取り付けるグリルガードは、装飾目的と実用目的の両方が存在します。本格的な走行性能を活かすために、岩や枝などの障害物から車体前面を守る目的でしっかりと固定された金属パーツを使う場合があります。この場合でも、車検時には安全性と寸法の変化がチェックされます。
ジムニーなどの車種では、社外部品を多用してカスタムしているケースが多く、構造変更申請を経て合法的に公道走行をしているユーザーも珍しくありません。しかし、全てのパーツが車検対応であるとは限らず、見た目重視のパーツでは固定強度や安全基準を満たしていない可能性があるため注意が必要です。
グリルガードがナンバープレートや前照灯などの保安部品に干渉していると、視認性や機能性に問題があると判断されることがあります。特にナンバーの視認角度が狭くなるような装着方法はNGとされやすく、適切な装着位置の見極めが重要です。
以下は、ジムニーや大型SUVで配慮すべき点を整理した表です。
項目
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内容
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装着自由度
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寸法に余裕があるため、一定の大型パーツも許容されやすい
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ナンバー・灯火類との関係
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保安部品への干渉がないかを厳しくチェックされる
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材質・構造
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頑丈な構造であっても突出量と形状が適切か確認が必要
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カスタム前提車両
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ジムニーなどでは構造変更申請済みのカスタムが多い
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公道対応
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保安基準適合品であることの確認が前提となる
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大型車では重量や構造の余裕からある程度の追加パーツが装着可能ですが、車検対応を保証するものではありません。特に目立つ装備は検査官の目に留まりやすく、必要以上にアピールしてしまうと検査に通らないリスクもあるため、慎重な判断が求められます。
メーカー純正オプションのグリルガードであっても、装着後の状態によっては検査で確認を求められることがあります。特に灯火類や安全装置との関係性が明確でない場合は、専門業者に相談して取り付けを行うことで確実性が高まります。
取り付けを自分で行う方へのポイント
基本の手順と使う工具について
自動車の外装部品の中でも、グリルガードやバンパーガードの取り付けは慎重さが求められます。市販されているカスタムパーツの多くは「自作対応可能」とされているものもありますが、実際には車体構造や保安基準との関係を正しく理解し、取り付けに使う工具や工程を誤らないことが不可欠です。
まずは車種に適合した部品を選定することが出発点になります。この際にはメーカーが提示している適合表やモデル対応範囲を必ず確認する必要があります。特に車両の年式や外装形状に合わない部品を取り付けた場合、後々の検査で問題が発覚し、取り外しを求められる可能性も出てきます。
自作作業を始める前に準備すべき基本工具は次のとおりです。
工具名
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用途
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注意点
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トルクレンチ
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規定トルクでのボルト締め付け
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緩みや過剰締め付けを防ぐ
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ソケットレンチセット
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さまざまなサイズのナット・ボルトに対応
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サイズ選定を誤ると部品破損の恐れあり
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ドリルとドリルビット
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穴あけ加工が必要な場合に使用
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車体強度や構造を損なわない位置選定が重要
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ジャッキとウマ
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取り付け位置を確認しやすくする
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安全に作業を進めるための基礎準備
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防錆剤・ラバースプレー
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穴開け部や金属接合部の保護
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水分や塩分による腐食対策として使用
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このような工具がそろっていても、実際の取り付けでは「固定方法」が最も重要になります。たとえばボルト留めする場合には、構造部分に影響を与えない場所を選び、複数点でしっかり固定する必要があります。安易な片持ち構造では、振動でガード自体がゆがんだり、走行中に落下する危険すらあるためです。
車両によっては既存のバンパーとグリルの隙間が非常に狭く、工具がうまく入らないことも少なくありません。そのため、予備的な作業スペース確保として、あらかじめナンバープレートやフェンダーの取り外しを視野に入れて計画することも有効です。
保安基準に適合するためには、「突出量」や「固定強度」だけでなく、「歩行者保護」に配慮した設計であるかも判断されます。取り付け作業中はこれらの基準を常に意識し、車体への負担を最小限に抑えながら、見た目の整合性にも気を配ることが重要です。
ガードの角部に鋭利な面が残っている場合は、ゴムカバーや保護パッドの使用で丸みを持たせる工夫も必要です。この処置は事故時の被害軽減にもつながるだけでなく、検査員の印象にも良い影響を与えます。
自作で取り付けることは、カスタムの楽しさと達成感を得られる反面、整備や検査への正しい理解と責任感が求められます。作業後は一度専門業者にチェックしてもらうと、さらなる安心を得られるでしょう。
避けるべき取り付け方法とは
グリルガードやバンパーガードの取り付けにおいて、「間違った方法」で作業が行われたケースは少なくありません。中でも代表的なのは、構造部分への安易な溶接や、車体外板へ直接ビス止めするような固定方法です。これらの手法は、一見すると強度があるように見えますが、実際には車両の安全構造を損なう危険性を含んでいます。
自動車には「クラッシャブルゾーン」と呼ばれる衝突時の衝撃吸収構造があり、フロント部分はその代表的な領域です。溶接で強固に固定してしまうと、このゾーンの機能が妨げられ、衝突時にエネルギーが逃げず乗員や歩行者へのダメージが増すおそれがあります。構造変更に相当するような改造は、指定部品であっても届け出や構造変更申請が必要になる可能性が出てきます。
下記のような取り付け例は、保安基準上で指摘されやすい内容となります。
取り付け方法
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指摘される主な理由
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影響範囲
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ボルトが1か所のみでの固定
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走行中の振動による脱落リスク
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他車や歩行者への危険
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外板へのビス止め
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衝撃吸収構造の破壊
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構造強度の低下
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突出量が過大(基準値超過)
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歩行者への衝突リスク増加
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車検不適合となる
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鋭利なエッジの未処理
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人への傷害リスク
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外装基準違反の可能性
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スチール製品の無処理溶接
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錆の発生・腐食
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耐久性低下、検査指摘対象
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こうした誤った取り付けを行うと、見た目にはしっかり固定できたように見えても、道路運送車両法で定める安全基準から外れてしまい、車検時に「構造の安全性に疑義あり」と判断され、整備記録簿や検査結果で再整備指示が出ることがあります。
DIYでの取り付けにありがちな「応急処置」的な方法も要注意です。ガード部品と車体を結束バンドで固定したり、市販の両面テープで取り付ける行為などは、構造的な支持力を確保できず、実走行中の安全性が著しく損なわれます。
グリルガードの役割が「衝突緩衝」や「車両保護」であることを考えると、取り付け方法の誤りは本末転倒となります。固定力に優れる方法であっても、それが保安基準に適合しない形であれば、意味を成しません。
一部の車種では、メーカーオプションまたはディーラーオプションとして、あらかじめ設計された専用取付ブラケットが用意されている場合があります。これらは車体設計に即した構造を持ち、保安基準に適合することを前提としているため、積極的に検討する価値があります。
最終的には、取り付け方法が「安全性」「検査適合性」「車体への負担」においてどうかを総合的に判断することが重要です。自作する際は、作業の簡便さよりも、安全かつ法令順守であるかどうかを第一に意識しましょう。
費用面で比較するために押さえる情報
本体の相場と価格差の背景
グリルガードやバンパーガードを選ぶ際に、価格の違いが気になるという方は少なくありません。装着する車両の車種や年式、さらには使用されている素材によって、費用に幅が生じるのは当然のことです。特にスチール製かアルミ製か、またはステンレス製かによって価格差は明確に現れます。一般的にスチール製は強度がありながら比較的安価ですが、重量がある分、車体の全長や積載に影響を与えるケースもあります。アルミ製は軽量で取り付けしやすく、車検にも通りやすいとされる反面、表面加工が施されたものなどは価格が上昇しがちです。
車種専用設計のガードであれば取り付けの手間が少ない反面、汎用品よりも高額になる傾向があります。ジムニーやハイラックスのようにカスタム文化のある車種では、見た目のカスタム性も考慮したデザイン性の高いガードが多く出回っており、装飾性やブランドにこだわることで価格が大きく跳ね上がることもあるのです。このように一見似たように見えるパーツでも、背景にある設計や対応基準が異なれば、費用に違いが生じるのは当然といえます。
以下に、費用に影響する主要な条件をまとめて示します。
グリルガード・バンパーガードの価格差を左右する主な条件
要素
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具体的な影響内容
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素材の種類
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アルミは軽量で加工しやすく高価。スチールは重いが安価
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適合車種
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ジムニーやSUV専用設計は高めの傾向。軽トラ用は比較的安価
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加工・塗装
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クロームメッキやパウダーコートなどの表面処理で差が出る
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メーカーの信頼性
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国内メーカー製は車検基準適合が多く、価格にも反映される
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製品の完成度
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取付に必要なブラケット類が同梱されているかどうかで差が出る
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特に保安基準に適合しているかどうかは費用の差だけでなく、検査の際の通過可否にも関わるため、価格だけで選ばず「なぜその価格なのか」を見極める必要があります。部品としての信頼性、製品の安定供給、修理パーツの有無までを含めて比較すれば、単なる安さを求めた結果としての後悔を防ぐことにつながるでしょう。
取付作業の依頼で発生する費用
本体を購入して終わりではなく、実際に装着するための作業費用も視野に入れておくべきです。特にグリルガードやバンパーガードのようなパーツは、自動車の外装に直接取り付ける必要があり、ボルト留め・ブラケット固定・一部車両では溶接などの方法が採られる場合もあります。こうした作業を自力で行うには工具やスキルが求められるため、整備業者やディーラーへ作業を依頼するケースが一般的です。
依頼費用に差が生じる理由はさまざまで、まず車種によって取り付け難度が異なる点が挙げられます。軽トラやコンパクトカーの場合、作業スペースが限られることや、装着後に保安基準を満たすかどうかの確認作業が煩雑になることがあります。ジムニーや大型SUVでは部品が大きく重いため、2人以上の作業やリフトの利用が必要になるなど、整備環境の影響も考慮しなければなりません。
取り付ける部品が純正ではなく社外製の場合は、仮合わせの作業やブラケットの調整が発生することが多く、そのぶん作業時間が長くなりがちです。追加でスペーサーや固定具を用意する必要が出てくることもあり、単純な作業工賃では見積もれないこともあるのです。
以下は、作業依頼時に発生しうる項目とその費用に与える影響の関係性を示したものです。
取付作業に関する主要な費用要素
項目
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内容
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取り付け方式
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ボルト留めが一般的だが、場合によっては溶接や穴あけ加工が必要
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作業時間
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車種やパーツによっては1時間以内で済むものもあれば、長時間かかる例もある
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工場の対応力
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リフト設備やグリルパーツの取扱実績の有無で工賃が変動
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部品持ち込み可否
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部品を自分で用意した場合、割増料金が発生することがある
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再調整や手直し対応
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装着後の検査結果によっては、追加で修正作業が発生する場合も
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依頼先を選ぶ際には、作業前に見積もりを取り、料金の内訳を確認することが肝心です。特に重要なのは、どこまでが基本作業で、どこからが追加作業として課金されるのかという線引きを明確にしてもらうことです。中には「取り付けは可能だが車検非対応になる可能性がある」といったリスクを十分に説明せず作業を進める業者も存在するため、事前確認が不可欠です。
最終的に費用面での満足度を高めるには、価格と安心のバランスを意識した選定が求められます。作業後のアフターケアや、車検非対応時のサポート体制が整っているかどうかも含めて比較することで、結果的に長く安心して使用できる環境を手に入れることができるのです。
まとめ
グリルガードの装着を検討している方にとって、車検との関係性は避けて通れない重要な要素です。装着部品の構造や寸法、取り付け方法によっては、基準を満たしていても検査員の判断により指摘されることがあります。とくに固定方法が不安定だったり、全長に影響を及ぼしている場合、車両の保安基準を逸脱する可能性があるため注意が必要です。
バンパーやグリルといった外装部品は、車種ごとの対応性やメーカーによる仕様の違いが大きく、同じ部品であっても取り付け方ひとつで適合の可否が分かれることもあります。中古車や年式の古い車両であればなおさら、構造変更の記載や整備記録との整合性を求められる場面もあります。これらは単なるドレスアップという範疇を超えて、実質的に保安にかかわる判断基準と密接に関係しているのです。
取付作業を業者に依頼する際にも注意が必要です。部品そのものの適合性だけでなく、作業後の保証体制や万が一の指摘時に再対応してくれるかどうかなど、アフターサポートの質が結果に直結します。対応範囲の広さや整備内容の説明が曖昧なままでは、依頼者側が損失を被る可能性も否定できません。
すべてを自分で判断しようとせず、必要に応じてディーラーや専門業者に確認を取ることも有効です。グリルガードやカスタム部品が指定部品に該当するかどうか、整備基準に適合しているかの判断は、経験と知識が求められる分野です。誤った選択は、見た目以上に手間やコストを増やしてしまう要因になります。
自動車の個性を引き出すカスタムは、正しく行えば安全性や利便性を高める手段にもなります。だからこそ、見えないリスクを先に知っておくことが、安心につながる第一歩です。車検とカスタムを両立させるために、必要な情報をしっかり把握しておくことが、後悔しない選択の鍵になります。
安心・納得の車検とカーサポート – 株式会社A.S.T
株式会社A.S.Tは、お客様のカーライフを総合的にサポートする自動車専門店です。新車・中古車の販売から修理、メンテナンス、保険のご相談まで幅広く対応しております。特に車検では、安全・安心を第一に、納得の価格と確かな技術でご提供いたします。軽自動車から大型車両まで幅広く対応し、無料見積もりも承っております。お客様に快適なカーライフをお届けするため、迅速かつ丁寧なサービスを心掛けています。
よくある質問
Q. グリルガードを取り付けたまま車検を通すためには、どこに注意すればよいですか?
A. 最も重視されるのはグリルガードの全長や突出量が基準値を超えていないかという点です。特に前面に装着される部品は、歩行者保護の観点からも保安基準の「突出物の規定」に抵触しやすく、車体全体の寸法変更として認定されるケースもあります。ガードの取付方法が溶接かボルト留めかでも判断が異なり、構造変更が必要かどうかに影響します。寸法だけでなく、取付状態が安定しているかどうかも重要視されるため、事前の整備士による点検が推奨されます。
Q. 軽トラやハイゼットにグリルガードを付けた場合でも車検は通るのでしょうか?
A. 軽トラやハイゼットのような小型車両は車体の全長や構造がコンパクトであるため、グリルガードの影響が大きく出やすい傾向にあります。基準では突出寸法や取付位置の確認が厳密に行われ、全長の増加や車両重量への影響もチェックされます。部品自体が保安基準を満たしていても、取り付け方や角度によっては保安基準から外れる場合があるため、装着の際は指定部品かどうかを確認し、車両に応じた調整が必要です。
Q. グリルガードの取付を自分で行う場合、整備面や安全面で何に気をつけるべきですか?
A. 自作で取り付けを行う際は、工具選定やボルトの締め付けトルクに注意しなければなりません。取付が不安定だと、検査時に構造不備として指摘されるだけでなく、走行中に脱落するリスクも生じます。特にナンバーやヘッドライトとの位置関係、グリルやバンパーとの隙間、取付部品の種類(ボルトかリベットか)まで見られるため、事前に整備記録との整合性も確認することが大切です。ガード部品の材質によっても固定力が変わるため、車種ごとの対応を把握する必要があります。
会社概要
会社名・・・株式会社A.S.T
所在地・・・〒399-0704 長野県塩尻市広丘郷原1764-242
電話番号・・・090-8853-8716